献立:『ぼくはイエローでホワイトで ちょっとブルー』
開催日時:2021年3月21日(日) 15時~17時
場所: センダイコーヒー
仙台市青葉区春日町4-25 パストラルハイム春日町1F
参加費:1000円 +1ドリンク注文をお願いします
お申し込み:sendai.bco@gmail.com
この本の主人公である「ぼく」は、日本人の母親と英国人の父親を持ち、英国で生まれ英国の中学校に通う1人の男の子です。日本と英国の2つの国にルーツを持つ「ぼく」がヨーロッパやアフリカ、アジア圏の国々にルーツを持つ同級生とぶつかり合い、時に悩み、理解し、それでも理解しえない部分を抱えながら成長していく姿が描かれています。またある時は、この本の語り手である「ぼく」の母親の視点を通して、英国だけでなく日本においての人種差別や貧国、格差の問題も描かれています。日本に生まれ日本に住んでいる私は、多様性社会に対して寛容な、進歩的な社会であるという漠然としたイメージを抱いてきました。しかし、この本を通して多様性社会とは自分の何気ない一言が相手のアイデンティティや尊厳を傷つけかねない緊張感と、人々の努力や思いやりの下で築かれた社会であるこということを知りました。コロナ禍の生活も1年が過ぎましたが、日本に住む私たちにとっても差別や偏見、貧困の問題はより身近な問題としてとらえることができるのではないでしょうか。
この本を読まれた方だけでなく、本を通して誰かと語り合う時間を持ちたい方、どなたでもご参加をお待ちしております。