2020年11月22日日曜日

11月の読書会を終えて

 今年最後のBookClubは、西原理恵子さんの「ぼくんち」を読みました。4人が集まり、作品へのさまざまな思いを楽しく話し合えた時間になりました。こんなハードな「ぼくんち」の世界は実際にあるのだろうかという驚きや、登場人物のひとりのこういち君の狂暴さと繊細さのゆらぎに引き込まれるといった感想や、ともすれば悲惨な内容を、西原さんならではの視点で同情を求めたり問題提起をせずに生きる痛みを伝えられているという意見もありました。

 作品に対するそれぞれの見方や考え方を話し合ったことにより、タイトル「ぼくんち」とは、私が思う以上にもっと広大な範囲のものだったのだと気がつきました。一人で読むと分からないことや読み流していたことが、語り合いでより深くなる面白さがありました。来年またどんな本との出会いがあるのか、楽しみです。(K)



2020年10月10日土曜日

11月の読書会

 11月の読書会

2020年BookClubOne最後の会は、西原理恵子さんの「ぼくんち」を読みます。

開催日:2020年11月14日(土)

時間:19時~20時半

会費:1000円

場所:仙台市青葉区春日町5-25
えりあビル21  303

コロナウィルス感染防止のため、以下の事項をご確認のうえ、お越しください。

・マスクを着用してください

・手洗いや、アルコール消毒をお願いします

・風邪の症状があるかたはご遠慮ください

ご協力よろしくお願いいたします。


お申し込み:sendai.bco@gmai.com


担当より

今年は世界中が思いもよらないことになり、いろいろな場面で「普通の生活」「家族」「幸せとは」の言葉を目にする機会が多かった日々でした。「ぼくんち」は、母親の家出で3年取り残されている兄弟から物語が始まります。母親はある日突然、兄弟のお姉さんを連れて戻ってきます(母親は再び家出しますが)。兄弟とそのお姉さんを中心に個性的な町の人々の生活が描かれています。当時この物語を読んだ時、登場人物全員がなんと「普通じゃなく」「とても不幸」なことよ!と唖然としました。今回、この2020年に改めて読んだ時、彼らは本当に「普通でない不幸な人たち」なのか、正直分からなくなりました。わずかページ見開きで一話が終わる物語集ですが、生き生きと躍動する登場人物たちに、年月を越えて伝え合う思いがたくさんある作品です。みなさんの思いを話し合えれば幸いです。(K)

角川書店


2020年8月15日土曜日

8月の読書会を終えて

こんにちは。暑い日が続きますね。

先日、9日日曜日にブッククラブ開催されました。

4人の参加者で、楽しく2時間お話ししました。

「すばるフォレスターの男とは?」とか、

「井戸に潜るとは?」とか、

「好きな村上春樹作品は?」とか、

という疑問を話し合いつつ、

「最近の作品は何かを未来に託そうとしているように感じられる」

「村上春樹の作品は判らない」

という感想や意見も交換しました。

 

確かに、春樹さんの作品は万人受けするものではないと思います。

今、とても売れているのは、

売れているから売れているという状況も、あると思います。

 

ある一面で、とてもマニアな作品たちです。

 

一方で、おそらく村上さんは、エンタメを書こうとしたら、

とても上手に書けるのだろうとも思いました。

単なる純文学としてではなく、面白さを兼ね備えた純文学として、

世界に広がったのではないでしょうか。

 

そんな意見を交換して、楽しいひと時を過ごしました。

また、11月、お会いしましょう。

課題図書は「ぼくんち」西原理恵子さんです。

 

当日は、くまと文鳥名物のあんみつを食べました。(写真)

 

 

 

2020年7月24日金曜日

2020年8月の読書会


今年第2回目のブッククラブは

「騎士団長殺し」村上春樹作を読みます。

場所は、くまと文鳥(八幡)さんです。



Book Club Oneは、「本は一人で読むものだと思っていた」という3人が、

感想を持ち合って、互いの思っていることをシェアする場を持つことで、

他の人の視点から、

自分が大切にしている同じ本を分かち合う機会を持っているクラブです。



みんな、読書が大好きです。

一人だけでは味わえない、他の人の気付きを教えてもらうことで、

みんなたくさんの楽しみを味わっています。



読んでない人も、ネタバレになりますが、

お越しいただいて大丈夫です。



「騎士団長殺し」は、ただのセレクションです。

村上春樹さんの小説の中で、

初めて、悪いとされるものが自分の中にあるという設定になった

この小説は、作家生活の中でも集大成ではないかと思います。

ひとりひとりのキャラクターが丁寧に描かれ、

コミカルな部分もたくさんあり、

魅力的な人々とお話です。



ぜひ読んで、あなたの感想を聞かせてください。


日時:202089日 16時~18

会費:1000円(参加費)+ワンドリンク以上注文

場所:くまと文鳥
980-0871 宮城県仙台市青葉区八幡2丁目28 (駐車場あります)
http://cafe_and_market.くまと文鳥.site/

お申し込み:sendai.bco@gmail.com ただまでメールをください。

定員:10

2020年5月12日火曜日

5月の読書会を終えまして

2020年最初の読書会は、参加者4名のオンラインでの参加となりましたが無事開催することができました。

今回の読書会で取り上げた『人質の朗読会』の登場人物達のように、私達も新型コロナウイルス感染対策により外出を控え屋内で過ごす時間が増えたことで、まるで囚われているかのような状況が続いています。オンラインとはいえ、人とコミュニケーションを取る機会を得られたことは、私にとっては貴重な体験でした。何か困難な出来事に直面した際、私達を勇気づけるのは日常のささいな出来事や出会いであることを、作品を通して参加者全員で共有することができたと感じています。

次回の読書会は8月9日(日)16~18時を予定しております。村上春樹の『騎士団長殺し』を取り上げたいと思います。

参加方法や会場等の詳細に関しましては追ってブログに掲載させていただきます。

小林 えり

2020年4月27日月曜日

5月の読書会(オンライン開催)

*3月の読書会に関しましては、コロナウイルス感染拡大に伴い延期改め中止とさせていただきました。5月の読書会に関しましてもコロナウイルス感染予防のためオンラインでの開催を企画いたします。

2020年、第2回目の読書会を開催します。


献立:『人質の朗読会』(小川洋子)

開催日時:2020年5月9日(土)  19時~20時半
    
参加費:1000円

お申し込み:sendai.bco@gmail.com
(読書会の参加に際しましては「ZOOM」というアプリをスマートフォンやパソコンにインストールが必要となります。読書会当日にミーティングIDとパスワードを参加者の方のメールアドレスにお送りいたします)

選者より一言:
「人質の朗読会」の登場人物である「人質」達が語る物語は、日常の中で遭遇した不思議な出来事や出会いと別れといったどこか哀しい物語です。私が印象に残っているのは「死んだおばあさんの話」です。物語を締めくくる最後の一文に、語り手の女性の切実な思いが感じらます。「人質」達はなぜこの物語を選び、誰かと共有しようと考えたのでしょうか。これまで誰とも共有したことのない思い出だからこそ、選んだのではないか。異常な状況下だからこそ、日常の中の出来事を思い出したいと思ったのではないかと私は想像します。私達を取り巻く状況も日々緊迫していく中で、誰かの物語にそっと耳を傾け、共有する時間を作るためにこの読書会を開催したいと考えました。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

小林 えり





2020年3月14日土曜日

物語「モモ」のラジオドラマ


こんばんは。
せっかく、ブッククラブを楽しみにしていたのに、
延期になって、ごめんなさい。

私、ただは、モモをテーマに展覧会をしたくらい
モモが大好きです。

私は子供のころにモモのラジオドラマを聞きました。
これです。
とっても素敵なドラマなので、皆さんも聞いてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=0gd0zMfwZTI
https://www.youtube.com/watch?v=l4EqBATBI_w

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

2020年3月1日日曜日

読書会延期のお知らせ

新型コロナウィルス感染拡大防止に伴い、3月8日(日)に開催を予定しておりました読書会を延期とさせていただきます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

*延期後の開催日程に関しましては、決まり次第お知らせいたします。

2020年2月9日日曜日

3月の読書会

2020年、第1回目の読書会を開催します。


献立:『モモ』(ミヒャエル・エンデ)

開催日時:2020年3月8日(日)  16時~18時

場所: cafe&marketくまと文鳥
                仙台市青葉区八幡2-2-8 仙台 グローバル ビル 1F
    
参加費:1000円 +1ドリンク注文をお願いします

お申し込み:sendai.bco@gmail.com

私が初めて『モモ』読んだのは、大学に入学し独り暮らしを始めたばかりの頃でした。

当時の私は、自分に与えられた膨大な「時間」に戸惑う日々を送っていました。それまでは毎朝決まった時間に起きて学校へ行き、同じ人に会い、家へ帰るという日々を送っていた私にとって、自分が学びたいことや卒業後に就きたい職業、将来どこで誰と過ごし、自分が何者になって行くのか考えることは、私に与えられた人生という時間と向き合うことでもありました。

大学を卒業し社会人となった後の私の時間は、「やりたいこと」よりも「やらなければならないこと」で埋められるようになりました。学生の頃は膨大に思えた自分の時間も限られ、いかに効率よく1日を過ごし、計画的な人生を送ることを考えるようになりました。そうやって「灰色の男」となって行くことが、大人になるということなのかも知れません。大人になった今、もう一度くしゃくしゃ頭の女の子の時間を巡る物語に耳を傾けたいと考え、読書会の課題図書として選びました。
 

『モモ』を読んだことがある方、物語を通して交流を持ちたい方もどなたもご参加をお待ちしております。



2020年1月25日土曜日

Book Club One 2020年企画

私たちBook Club Oneでは、
2019年に引きつづき、2020年に4回の読書会を開催します。

みんなが自分の考えを伝えて、ほかの人との交流を持ち、
自分の居場所を自分の中に作れるような機会を作りたいと思いました。
皆さんが気軽に参加できるとよいし、
課題の本を通して、
いろんな年齢や性別の人に私たちも会いたいと思っています。
興味のある方は、ぜひ、一度ご参加ください。

 場所:つどご案内します
 
献立:
3月 「モモ」 ミヒャエル・エンデ(3月8日 16時~18時)
5月 「人質の朗読会」 小川洋子(5月9日 19時~20時半)
8月 「騎士団長殺し」 村上春樹(8月9日 16時~18時)
11月 「ぼくんち」 西原理恵子(11月14日  19時~20時半)

 予定は変更になる場合もあります。ブログをご確認ください。

お申し込み:sendai.bco@gmail.com
 主催 Book Club One(かよ+ただ+えり)
 #読書会 #仙台